「広告業界でのキャリアを活かし、TikTok for Businessを戦略パートナーへと進化させる」 Sales Director, Head of Strategic Agency 篠塚 健【社員インタビュー】
TikTok for Businessで働く社員たちは皆、様々な経験や才能を持ち、それらを最大限に発揮しながら仕事に取り組んでいます。
日々どのようなことを考え、体験し、仕事に向き合っているのか、社員の生の声を聞きました。
――TikTok for Businessにジョインするまでの経歴は?
1995年から2017年までの22年間、博報堂に営業職で在籍していました。日産自動車を約10年担当し、その後、通信サービス業界をはじめとする様々なクライアントを担当。退職するまでの3年間は、営業統括という立場で、当時、日本でのサービスを強化しはじめたAmazon Japanに向き合っていました。
2017年、博報堂からFacebook Japan(現:Meta)に転職。エージェンシーパートナーマネージャーという立場で広告代理店に向き合い、当時、“インスタ映え”というブームを起こしていたInstagramの広告ビジネスを中心とした業務に従事。その後、カリフォルニア発祥の広告配信プラットフォームを運営するThe Trade Deskに移り、セールスディレクターとして日本での広告需要拡大を推進しました。
TikTok for Businessには2023年12月にジョインしましたが、きっかけは転職エージェントからのアプローチでした。The Trade Deskの仕事には何も不満はありませんでしたが、複数のエージェントからTikTok for Businessを勧められたため、「それほど自分のキャリアや職能にマッチするのはどんな会社なんだろう」と興味を持ち始めました。複数回の面接では国内外の幹部やリーダーたちと会話する機会を得ましたが、話をしていくうちに「TikTokで働いてみたい」という気持ちが強くなり、最終的にジョインすることを決断しました。
――TikTok for Businessを選んだ理由は?
TikTokというプラットフォームは、ユーザーの増加など客観的な事実はもちろん、周囲の評判からも今の時代の最先端であることが読み取れ、また、TikTok for Businessには、広告ビジネスとしての大きな成長ポテンシャルを感じていました。
仕事をする上で「過去の経験に頼りすぎない」ということを意識していますが、「活かせるものは活かし、連続性を持たせて保ちたい」とも思っています。そのため、広告業という軸をぶらさずに持ち続けることができ、かつ業界の先端に身を置くことができるという観点からTikTok for Businessを選びました。
博報堂という総合広告代理店でのキャリア、MetaでInstagram広告を推進した実績など、これまでの経験の再現性が期待できるのはTikTok for Businessであり、50代になり、残りのキャリアを全速で駆け抜けたいと思っている自分にとって、キャリアの集大成となる仕事ができるのもTikTok for Businessだという予感がしています。
そしてもう一つ、大事な決め手となったのが、かつての同僚や後輩が何人も在籍していることです。オファーを受けて判断を迫られていたタイミングで彼らに相談したところ、「まだ発展途上でチャレンジングな環境だが、すごく良いチームなのでぜひ来てほしい」と背中を押してくれました。
――TikTok for Businessにジョインした当時、戸惑ったことや苦労したことはありましたか?
業務の中身がガラッと変わることへの戸惑いは、転職時に起こり得ることですが、サービスの進化やそれに伴う社内の変化のスピードの速さには驚かされました。
そしてもう一つは、目標に対するコミットメントの厳しさ。目標の設定もチャレンジングで、TikTokが短期間でここまで大規模になり、主要プラットフォームの一つとして頭角を表すまでになったのは、社員も日々チャレンジしながら成長しているからだと納得できました。
そんな環境の中で大きく成長している会社ですが、社員はこれまで在籍した会社と比べると全体的に若く、彼らが会社のカルチャーを作っているので、まだまだ成長し続ける過渡期にあり、このような環境に身を置くことは初めてです。
私は部門長の立場でジョインしたのですが、チームメンバーはサブリーダーでも10歳下、さらに20歳以上も年下のメンバーもいます。彼らはとても優秀で高い能力をもっている反面、まだまだ成長できる余白があると見て取れるので、チームを率いていく役割の重さや難しさを感じることはありました。
――TikTok for Businessにジョインしてから携わってきた業務、そして現在の業務と役割について教えてください。
総合広告代理店と向き合い、TikTok広告の需要拡大を促進するエージェンシーチームの責任者のポジションにいます。
総合広告代理店のビジネスは、短期的な成果を追うだけでは成立しないため、それに加えて中長期的な取り組みのフレームを規定し、実行に移していくことが重要です。それらのバランスを取るための議論は、私がジョインして以降さらに活性化し、大きく進展しています。
さらに大切な役割と心得ているのが、広告代理店や広告主のキーマンとなりうる方々とのエンゲージメントの促進です。特に代理店の上層部との議論の場では、代理店側の戦略とすり合わせながら、方針を決定する役割を担っています。
――クライアントと向き合う中で、意識していることは?
広告業界で長年培ってきた経験があるので、自分自身、広告のプロフェッショナルであるという意識を強く持っています。
その上で、キャリアを通じてずっと実践してきたことが大きく3つあります。
1つ目は、自分なりの営業スタイルではありますが、精神的にも物理的にも相手との距離を縮め、率直で本質的なコミュニケーションを取ることです。
単なるイエスマンにはならず、きちんと物申すことで信頼を勝ち得ていると自負していますが、そのためにも、物事の本質を見極めるべく深層まで徹底的に思考を巡らせることが2つ目です。
そして3つ目は、クライアントファーストの意識を常に持ち、相手にとってより良いことを愚直に提案し、ニーズにそぐわないことは決して売り込まないという姿勢を貫くことです。
これらを実践することで、会社の一員としてだけでなく、ひとりの人間としての信頼を得ることを目指してきました。そのため、過去に信頼関係を築けた相手と、今も仕事でつながる機会も多く、自分にとって大切な財産になっています。
――これまでの取り組みの中で印象に残っているエピソードを聞かせてください。
TikTok for Businessにジョインしてまだ1年経っていませんが、すでに3回海外出張があり、そこでの経験は、自分にとって大きなハイライトになっています。
今年6月、キャリアを通じて初めて「カンヌライオンズ」へ行きました。自分と同じく、エージェンシーチームを統括している稲垣と二人での視察でしたが、いろんなハプニングがあり、24歳年下の優秀な同僚とそれらを乗り越えた経験は、今後の成長に向けた大きな糧になったと実感しています。
8月には、電通デジタルの幹部の方々をシンガポールのTikTok本社へお連れし、現地のリーダーや開発メンバーと今後の取り組みについてディスカッションする機会を作りました。そこでは、過去の自分にとってライバル的存在だった会社のキーマンの方々と新たな信頼関係を築き、グローバルでの壮大なテーマへの取り組みへと発展させることができました。社歴の浅い自分が、海外を舞台にして、このような経験を積むチャンスを得ることができたのは、TikTok for Businessならではのことではないでしょうか。
今の自分のモチベーションは、「TikTok広告を通じて、日本の広告業界を盛り上げたい」という思いにあります。日本のクライアントにとってより良い広告を作るため、様々なステークホルダーと組み、TikTokをクライアントのマーケティングソリューションとして活用してもらえる機会を増やしていきたい思っています。
――TikTok for Businessの業務を通じて、どのようなことが得られたと実感していますか?
今TikTokは、主要プラットフォームのひとつとして挙げられることがどんどん増えており、とても面白いフェーズにいます。それは、広告ビジネスとしても同様で、私たちのビジネスパートナーである広告代理店からの関心も飛躍的に拡大しており、日本の広告マーケットをTikTokが動かしているという手応えがあります。
デジタルの世界の進化と同じように、私たちの会社とTikTokというプラットフォームは急速なスピードで成長を続けているため、日々、様々な出来事が巻き起こりますが、チームメンバーや社内外のスタッフと一丸となって乗り越えるたびに、自分自身の成長への実感が湧いてきます。
かつての上司からの「Never too late to start something new」という言葉が、自分の指針の一つになっていますが、今まさに、若くて優秀な同僚やチームメンバーたちから得られる刺激と学びによって、その言葉の通りに実践できているのではないでしょうか。
私はマネジメントという立場でありながらプレイヤーという意識もあり、さらにその上に、フロントランナーという意識を強く持っています。自分やチームが動くことによって、デジタル広告のマーケットがさらに進化していけるのではないかと考えながら、日々の業務に取り組んでいます。
――マネジメントという立場において、心がけていることは?
「部下のできないことをやる」ということがマネージャーの役割で、抽象的な表現ですが、部下が辿り着けなかった場所までの道を拓き、その道をどう進むかは部下やチームに託すようにしています。
それを実践するために、部下とのコミュニケーションを重視し、膨大な時間を割き、“Heart to Heart”の腹を割ったコミュニケーションを取るようにしていますが、一方的に押し付けるのではなく、個々人の意思を尊重し、主体性を持って考え、動けるようなチャレンジの機会を積極的に与えるようにしています。
マネージャーは部下にとっては上司ですが、自分自身、完全無欠や聖人君子にはなれないし、なる気もありません。むしろ隙だらけなので、あえてその隙を見せるようにしています。上司であってもダメなところに気づいたら、部下から言ってもらうように何でも話せる雰囲気づくりを心がけています。最近では、そのフラットな関係性がチームのポジティブなカルチャーとして根付き始めていると感じています。
――今後、より力を入れて取り組んでいきたいことは?
これまでにも取り組んできた広告代理店や広告主の意思決定者レベルなどシニアステークホルダーをはじめとした対外的なエンゲージメントを活性化することは、自分に課せられた大きな役割だと感じています。約30年の広告業界でのキャリアで培ってきた経験やネットワークを活かして、TikTok for Businessがこれまでアプローチできていなかった相手や領域に踏み込んで、風穴を開けていくことだと心得ています。
リーチアウトできていなかった相手へアプローチするということは、より戦略的な関係性を構築することを念頭に置かなければなりません。高度なビジネス判断を必要とする議論を持ち出し、その決定権者となる相手とエンゲージする機会を増やすことによって、広告ソリューションとしてのTikTokに対する理解を深化させ、TikTokの戦略的な優先度を向上させていきたいと考えています。
世の中への影響力が拡大しているTikTokを、広告ソリューションの1つとしてだけでなく、ビジネスの成長を促すドライバーへとプレゼンスを上げていきたいと考えていますが、そのためには、そういったシニアステークホルダーと私たちのコミュニケーションのレベル感を高めて、戦略の上流へと押し上げていくことが重要です。
広告代理店や広告主側のリーダーとの会話を通じて、TikTok for Businessを単なるプラットフォーマーの1社としてではなく、真の戦略パートナーに位置付けさせ、ビジネスを成長させるドライバーになることを目指していきたいと思います。
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