【TikTokクリエイター】超人技から解説まで、ますます興味が湧くスポーツ系コンテンツ

2020-01-17

初心者にも簡単な操作方法とわかりやすいUIで、ユーザー誰もがクリエイターになれるTikTok(ティックトック)。

フォロワー数や知名度の高いインフルエンサーでなくても、コンテンツ次第で一夜にして拡散する可能性を秘めています。そんな中でも現在人気沸騰中のイチオシクリエイターをインタビュー!

本記事は、気になる動画制作の裏側や彼らの知られざる一面を深堀りして紹介する連載企画です。

【TikTokクリエイター】超人技から解説まで、ますます興味が湧くスポーツ系コンテンツ

5回目は、その道を極めたアスリートならではのテクニックや知識を紹介する動画や、競技中には見られないユニークな一面が楽しめる動画が人気のアスリートクリエイター、レミたんさん、うっきーさん、泉ひかりさんのお三人。

 

ハンドボールの試合会場を「TikTokを見て来た」お客さんで埋め尽くすのが夢「Remi Anri レミたん」さん

<プロフィール>
ハンドボール日本代表キャプテン。フランス出身。
ハンドボール選手として7年間フランスのプロリーグで活躍、2019年から活動拠点を日本に移し、東京オリンピックに向けて日本チームを牽引する存在。
https://www.tiktok.com/@anriremi

ーーTikTokを使い始めたきっかけを教えてください。

TikTokを始めたのは2018年夏ごろ。すでにTikTokをやっている友人から、「面白いからやってよ」と勧められたのがきっかけです。

ハンドボール選手として活動していますが、これまで皆さんに見てもらえるのはコート上の姿だけ。コートの外での姿を見て、僕の人間性を知ってもらいたいなと思いました。

真面目にハンドボールをやっている動画もありますが、ほとんどは自分が面白いと思ったことをネタにしています。コートの中と外でのイメージにギャップがあると、見ている側も楽しめるし、普段見られない姿の方がTikTokでは需要があるかなと。でも一番は自分自身が楽しいからです。(笑)

ーー動画作りで気をつけているポイントを教えてください。

「分かりやすいこと」「オリジナリティがあること」「クオリティが高いこと」という3つのポイントは大事にしています。

動画作りのヒントを得るために、「おすすめ」フィードを見て最近のトレンドを知ったり、海外のコンテンツを見ていますが、それをそのまま使うのではなく、自分のオリジナリティを加えることでどう面白くできるかを考えています。

トレンドのものをそのまま取り入れても、人が変わるだけで面白くないので、いかに個性を出すかというところにこだわっています。

ーーご自身の動画がバズったなと感じたターニングポイントは?

正直なぜバズったのか分かりませんでした。単純に面白かったんじゃないですか?

ただ、一度にフォロワーが4,000人ぐらい増えた時、TikTokの凄さを実感しました。それまではごく身近な友達に見せるためにやっていたことが、フォロワーが増えることで、もしかしたらハンドボールにも活かせるんじゃないかと思うようになって、本格的に取り組むようになりました。

TikTokでのファン層は若い人たちが多いように感じますが、TikTokがきっかけでハンドボールに興味を持ってくれる人がものすごく増えたんです。TikTokだけで僕を知ってくれていた人が、プロフィール動画のハンドボールの経歴に驚いて、「レミたんさんのハンドボールの試合を見てみたい。」とか「オリンピック応援してます!」とか言ってくれるようになりました。

これまでハンドボールに興味を持っていなかった人たちにも、僕のTikTokをきっかけにハンドボールに興味を持って欲しいと思っていたので、すごく嬉しいですね。求めていたことが形になりつつあります。

ーーTikTokの良さって、どんなところですか?

TikTokは他のSNSよりもフォロワーがつきやすくて、動画の再生回数も伸びやすいです。

それは「おすすめフィード」のおかげ。他のSNSは自分がフォローしている人の投稿しかタイムラインに流れてこないので、フォロー外の投稿を見ようと思ったら検索するしかない。でも、TikTokでは「おすすめフィード」を見ているだけで次々と新しいコンテンツに出会えます。日本中のTikTokで同じ「おすすめ」が表示されていると思っている人が多いかもしれませんが、実は個人個人に合った「おすすめ」を表示してくれています。TikTokを使えば使うほど、その人の好みや傾向に合わせた「おすすめ」になるので、面白くないはずがないですよね。

まだTikTokを見たことがない人や知らない人がいると思うので、そういう人に少しでも見てもらって、TikTokの可能性に気づいてもらいたいです。

ーーこれから作ってみたい動画を教えてください。可能であれば得意なジャンル(業界や商材)に絡めて教えてください。

これからやってみたいなと思うのは、他の人気TikTokクリエイターとのコラボレーション。ジャンルを固定せず、アイデアを膨らませながらいろいろなことにチャレンジしてみたいです。

もちろん、スポーツに関連することなら全般的になんでもできそう。

ただ普通に競技を紹介するというよりは、他のジャンルのアスリートと異種格闘技戦みたいな“対決”をやっても面白いと思います。例えば、サッカーのゴールキーパーにハンドボールの球を止められるかとか。

TikTokを通じて、もっとハンドボールに興味を持ってもらい、試合会場に足を運んでもらえたらいいですね。試合会場全体を「TikTokを見て来た」という人で埋め尽くすのが夢です。

 

野球経験者だから説得力が凄い!甲子園解説クリエイター「うっきー」さん

<プロフィール>
小学1年生から大学4年生までずっと野球を続けてきた経験と人脈を活かし、甲子園を表と裏の両側から解説するコンテンツでブレイク。野球の技術から道具選びまで、経験者だからこそ語れるコンテンツが人気のクリエイター。
https://www.tiktok.com/@im629

ーーTikTokを使い始めたきっかけを教えてください。

TikTokは2019年6月に始めました。自分をブランド化するために、何かコンテンツを発信したいなと考えていたところに、友人から「TikTokは視聴者からのレスポンスが早いので、どんなコンテンツの方向性が合っているかが分かりやすい」と勧められたのがきっかけです。

ーーどうして野球や甲子園のネタを投稿するようになったのですか?

最初はダンスやリップシンクをやっていましたが、他に上手な人がたくさんいるのを見て、そこで頑張っても自分は通用しないなと思いました。

子どもの頃からずっと野球をやっていたので、それを武器にできないかと考えていたタイミングに甲子園があったので、まずは甲子園期間中に全試合紹介してみようと。

実は、自分自身がすぐに諦めてしまう性格だったので、TikTokではどんな反応でもやりきろうと覚悟を決めてやりました。すると想像以上に再生回数が伸びて、なかでも「甲子園の裏側編」が一番バズりました。大学の同級生に甲子園常連校出身者が多くて、彼らから聞いていた実体験はネットにもあまり書かれていませんし、それを面白く、分かりやすく伝えられたことが反響につながったんだと思います。

ーーTikTokを見ているユーザーからはどんな反応が多いですか?

見てくれているのは中高生の野球をやっている子、甲子園ファンの男の子が多いように感じます。野球はいろんなポジションがあり、打ち方もさまざまなので、それぞれのポジションや打ち方で悩んでいることをコメントしてくれたりします。技術的なことだけじゃなく、「どうすればモチベーションを保って練習できますか?」といった精神面でのアドバイスを求められることも多いですね。

最近では、テニスやバスケなど違う競技をやっている子からのコメントも増えていて、チームメイトや監督のように近すぎる存在には言いづらいけど、少し離れた立場の人だから言いやすいと思ってくれているのかもしれません。

スポーツは、精神面では共通している部分が多いですから。

ーーバズる動画づくりのコツがあれば教えてください。

自分の場合は、バズる動画を作ろうと最初から意気込むのではなく、バズらなかった動画を削っていくという考え方で作ってきました。

自分が思っている以上に、見ている側はいろんな角度から見てくれているので、まずは自分がやりたいことをやってみる。そして反応を見ながら得意分野を探し当てて、そこにフォーカスしていけばいいんじゃないでしょうか。

ーーこれから作ってみたい動画を教えてください。可能であれば得意なジャンル(業界や商材)に絡めて教えてください。

野球の解説に関しては、甲子園に限らず、プロ野球のシーズン中やキャンプ、今年はオリンピックもありますよね。よくコメントで質問されるのが「用具は何がおすすめか」ということ。グローブ、バット、ウェア、スパイクなど、用具ごとに使い心地とおすすめを聞かれますし、用具だけでなく、「体を大きくするためにはどうすればいいですか?」といった体づくり、健康づくりにつながるような質問も多いです。長年の経験を踏まえたアドバイスができるので、野球関連商品やプロテインなど体のメンテナンス系商品の紹介が得意です。

野球以外のスポーツをやっている子たちからのコメントも増えてきているので、これからは野球以外のスポーツにもフォーカスを当ててやっていこうと思います。スポーツ全般を通じて、技術的なことだけでなく、精神面でもサポートしていけたらいいですね。

日本のスポーツをもっと盛り上げたいという野望があるので、野球やサッカーといったメジャーなスポーツだけでなく、まだマイナーなスポーツにも多くの人が興味を持ってもらえるようなきっかけを作っていきたいです。

 

繰り返し見たくなる超人技を連発!パルクール系女子 「泉ひかり」さん

<プロフィール>
パルクールアスリート。パルクールとはフランスの軍事トレーニングがベースで、飛ぶ、登る、走るといった移動の動きに重点を置いたスポーツ。
パルクールの技術を活かし、テレビCM、ウェブCM、ミュージックビデオなどにも出演。
https://www.tiktok.com/@hhhhi02

ーーTikTokを使い始めたきっかけを教えてください。

TikTokは2019年2月から。パルクール仲間が先にTikTokを使っていて、「TikTokは動画をアップするだけで世界中のいろんな人に見てもらえて、反応がもらえる。」と聞いて興味を持ちました。

私はパルクールをもっとたくさんの人に興味を持ってもらいたいと思っていて、もちろん、テレビやウェブCMは影響力が大きいけど出られる機会が少ないので、いろんな人に見てもらえる機会が圧倒的に多いTikTokの拡散性に魅力を感じました。

ーー動画作りで気をつけているポイントを教えてください。

TikTok専用に撮影するということはほとんどなく、いつも練習風景は動画を撮っているので、その中からTikTokに向いている動画を選んでいます。TikTokは面白い要素があったり、ちょっとした失敗みたいな親近感のある動画の方がバズりやすいですね。

パルクールの認知度は上がってきていますが、完成形の動画しか見る機会があまりないと思うんです。だからこそ、練習では何回も同じ動きをして、ミスをしながら完成に近づけていくという裏側を見せています。いきなり完成形を見せてしまうと、「パルクールは身体能力の高い、特別な人にしかできないスポーツ」と敬遠されるかもしれないので、目を引く大きなジャンプよりも、どこにでもありそうな公園で走ったり登ったりする動きを見せたり。そうすることで、パルクールは特別な施設がなくても、特別な身体能力が備わっていなくても、誰もが手軽に始められるということを感じて欲しいと思っています。

ーーTikTokを見ているユーザーからはどんな反応が多いですか?

パルクールの動画は他にもたくさんあるので、私が投稿した「レールの上に飛び乗るだけ」の小ネタ動画がバズったのには驚きました。その動画は、近くの公園のような場所で、見ている人が自分の目線のように感じるアングルで撮影したので、「もし自分が試してみたらどうなるんだろう」と想像しやすかったところが良かったんだと思います。

最近はファン層が広がって、体操教室に通っている子どもたちから声をかけられたり。

コメントでは、他のスポーツアスリートのクリエイターとコラボしてほしいという声が来るようになったので、いつかTikTokの他のクリエイターとコラボできればいいですね。

ーーバズる動画づくりのコツがあれば教えてください。

撮影する場所を身近な公園にしたり、自分の目線と引きの目線の2つの目線で撮った動画を投稿するといった工夫をしています。

ーーこれから作ってみたい動画を教えてください。可能であれば得意なジャンル(業界や商材)に絡めて教えてください。

パルクールは道具を使わず身ひとつなので、服や靴など身に付ける物、パルクールをやる場所によって、いろんなシチュエーションを作ることができます。過去には中高一貫校のウェブCMで、中学、高校それぞれの制服に着替えて学校中を走り回るという撮影をしたことがありました。

撮影許可が下りれば、観光地やテーマパーク、形状が特殊な建造物がある場所でパルクールをやってみたいですね。

さらに、これからはパルクールだけでなく、パルクールで培った体のコントロール力を活かして、いろんなスポーツにチャレンジする動画を撮ってみたいです。

ーーTikTokを通じてどんなメッセージを伝えたいですか?

パルクールは男性のスポーツで、運動神経が良くなければできないと思われがちです。

でも、私のような女性がやっている姿を見てもらうことで、「女性だから力がない」とか「運動が苦手だから」と思っている人たちに、「私でもできるかもしれない!」と思ってもらえるようになると嬉しいです。

TikTokでは多彩な動画クリエイターたちが活躍中

今回はTikTokで多くのフォロワーからの共感を得て活躍するクリエイターをご紹介しました。

様々なジャンルに特化した動画クリエイターたちが、自身のスキルと投稿に対するエンゲージメントの向上を常に考えながら、多くのユーザーに動画を日々届けています。

TikTok For Businessでは、企業やブランドの課題を解決するために、動画クリエイターを起用したキャンペーンも企画しており、多くの事例実績を持っています。

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