TikTionaryだから実現できる、楽しみながら自然と深まる異文化理解

2020-05-14

TikTokは、言葉による固定概念を塗り替え、多様な視点を尊重するという価値観を提唱することを目的に、投稿動画で作る辞書「TikTionary」を公開。

TikTionaryだから実現できる、楽しみながら自然と深まる異文化理解

本記事では、「TikTionary」の発想の原点から実現までの経緯、「TikTionary」が提供する価値についてご紹介します。

「TikTionary」の概要についてはこちら

「TikTionary」が作られた背景

TikTok For Businessでは、TikTokを活用した新しいクリエイティブの在り方について、常にあらゆる角度から検討しており、その中の一つがこのプロジェクトです。

昨年、電通が社内のクリエイターを対象としたコンペティションを実施、100以上集まった案の中から選ばれたのが、「TikTionary」のベースになっています。

TikTokは多彩な動画が投稿されており、それぞれハッシュタグを付けていますが、人によってモノの見方が違うように、動画にもハッシュタグにもいろいろな意味が込められています。感覚に訴えかける動画はノンバーバルなコミュニケーションや理解につながるため、世界中の多様な人々のモノの見方が、言葉の壁を超えていろいろな人に伝わるのではないかということが「TikTionary」発想の原点です。

TikTokは世界中で使用されており、いろんな国から、さまざまな言語を使った動画がリアルなままで投稿されています。自分の知らない言葉でも、「この人は何を言っているんだろうか」と想像するという楽しみ方ができます。TikTokユーザーは一人一人が個性的なので、感覚的に検索するような辞書があればという発想につながりました。

TikTokは他のメディアと違い、“楽しい”というアプローチでユーザーと繋がっているメディアです。異文化理解と言うと硬いイメージがありますが、TikTokの場合、ユーザーは普段通りに動画を観ている中で自然と異文化理解が深まったり、海外の国や人に親しみが湧くきっかけを作ることができます。それはやはり、TikTokの“楽しさ”がハードルを下げているということだと思います。

TikTokユーザーの傾向として、著名人や有名人よりも、身近に感じられるTikTokクリエイターやUGCにインスパイアされるケースが多く見られます。そういった身近なところから、自然に影響を受けることが、一番強い影響力を持つのではないかと考えます。楽しみながら動画を見ているだけで、いつの間にか自分の中のパラダイムシフトが起こることがあり得るのが、TikTokであると言えます。

TikTokは世界中に拠点を持ち、ユーザーも世界中に存在するため、「TikTionary」は日本が世界とつながっていくために重要な役割を果たすと確信しています。

「TikTionary」がユーザーにもたらす価値とは

TikTokのユーザー層は日々拡大しており、若年層中心だったものが今では幅広い年代まで広がっています。老若男女を問わず、どんな国の誰でも参加できるため、動画を通じて多種多様な価値観を世界中の人に伝えることができます。

多様なモノの見方ができることは誰にとっても必要ですが、特に若年層は、これからの未来を描いていく存在なので、彼らの価値観がユニークでリベラルになり、感覚がアップデートしていくことは大きな意味を持ちます。

現在、日本の若者の留学者数は高校生で約1%、大学生で約4%。過去10年間で見ると、高校生はほぼ横ばい、大学生は伸び続けていますが、3%が4%になった程度です。年々グローバル人材へのニーズは高まっているにも関わらず、時代のニーズに追いついていないことが大きな課題となっています。

日本の若者が内向きになっており、その原因がインターネットの普及だと言われている中、「TikTionary」のように、日本に居ながらにして異文化に触れることができるツールを作ることは、内向き化を促進するように見えます。しかし、TikTokは他のSNSと違い、フォロワー、フォロイーの関係で情報を見るのではなく、おすすめフィードを見ることが基本となっています。自分がフォローしているコンテンツの情報だけでなく、自分の好みに合わせたコンテンツが、日本はもちろん海外のものであっても自動的に流れてきます。TikTokにはエコチェンバーやソーシャルバブルはなく、これまでソーシャルが抱えていた課題を解決できています。

日本の人気TikTokクリエイターがどこからトレンドの情報を入手しているかというと、海外のクリエイターの投稿で、海外で流行っていたり、面白いと感じたネタを自分なりにアレンジして日本に持ち込んでいるケースが多く見られます。また、日本で流行っているネタが海外に波及していくケースもあります。TikTokユーザーの若者は、マインドセットとしてはまだまだ内向きな部分もあるかもしれませんが、TikTokを介した行動は、外向きになっており、世界はとても広くなってきています。

「TikTionary」というツールを通じて、自分が予想していなかった情報が入ることで興味を持ったり、刺激を受けるといった小さなセレンディピティが訪れ、新しい価値観が生まれるのではないかと期待しています。

※出典:
文部科学省「平成29年度 高等学校等における国際交流等の状況について」
文部科学省「日本人の海外留学者数(平成30年度)」

「TikTionary」が目指すものとは

これまで、動画からインスパイアされて新しいキーワードが浮かぶといった楽しみ方はありませんでした。「TikTionary」はTikTokというプラットフォームの新たな側面となり、今後のさらなるTikTokの可能性を探る第一歩になったと言えます。

「TikTionary」がユーザーに提供できることは、TikTokの多彩で新しい使い方と、それによりさらに広がる世界中のさまざまな人たちの価値観の表現の場です。日本は若干閉鎖的な部分もあり、海外の価値観を理解しづらいことがあるため、動画を楽しんでいるうちに自然と気づきを得られたり、偏見やステレオタイプな見方から脱し、言語化できなくても感じられる共通の価値観を見つけることができるツールを目指しています。

 

「TikTionary」には、多くの企業・団体に賛同していただいており、 本取り組みに対して支援していただいております。

ご支援いただいている企業・団体の中から、今回は文部科学省及びスウェーデンの自動車メーカー「VOLVO」からのコメントをご紹介します。

 

文部科学省「トビタテ! 留学JAPAN」広報担当 西川朋子氏 コメント:

TikTokを活用するのは今回が初めてですが、「TikTionary」の趣旨である“異文化理解”という点に共感し、また、TikTokは若年層からの認知が高いため、若年層に訴求するには最適だと思いました。

日本は安心安全で暮らしやすい国ですが、今後はグローバル対応できるか否かで生涯年収が大きく違ってくる可能性が高まると思います。世界共通語の英語を使いこなし、さまざまな文化のバックグラウンドを持つ人々と協働できる経験や視野を持っているかで、仕事の選択肢や人材としての価値が変わってきてしまうという現状の中、これからの社会を生きる10代、20代がどうすれば世界へ飛び出していってくれるのかが課題となっています。

人を動かす方法は2つあり、1つは「ワクワクさせるか」で、もう1つは「危機感を持たせるか」です。「TikTionary」を活用すれば、異文化をいろんな切り口で、動画という親しみのあるツールを通して学ぶことができます。ワクワクした気持ちで動画を見ながら、世界の広がりや価値観の違いを自然に感じてもらうことで、海外への興味喚起、さらに一歩踏み出すきっかけになればいいと思います。

文科省としては、これまでの知識習得型の学びだけでなく、お互いに学び合い、課題を調べて教え合う主体的な学びであるアクティブラーニングを教育の柱として打ち出しています。異文化理解について学ぶきっかけの一つとして「TikTionary」を活用し、テーマごとに動画を見て、感じたことを生徒同士が話し合うという学びができるのではないかと思います。

 

VOLVO CAR JAPAN株式会社 マーケティング部シニアディレクター 関口憲義氏コメント:

TikTokでは、昨年夏に「#カラダ点検チャレンジ」というハッシュタグチャレンジを実施しました。

VOLVOはセイフティーをブランドの柱として掲げ、新しいボルボ車による事故の死者・重傷者をゼロにすることを目指しています。ですが、テクノロジーの進歩だけではその理想は達成できません。我々の40年に及ぶ研究により、それをはばむ大きな要因のひとつに「ドライバーの不注意」があることがわかりました。

そこで、不注意を減らすための準備体操を開発し、TikTokで発信しました。VOLVOのメインのお客様にとっては、ちょうど子供や孫世代がTikTokユーザー層です。TikTokのハッシュタグチャレンジでは、親子や祖父母と孫といった二世代、三世代が一緒になって参加していただけるケースが多く、注意喚起、啓蒙につなげることができました。

VOLVOはスウェーデンのブランドですが、セーフティーの他に、ダイバーシティ、サステイナビリティも重要視しています。

その中で「TikTionary」は、まさにダイバーシティやサステイナビリティに直結する内容だと思いました。新しいCGM(コンシューマージェネレーテッドメディア)として、同じ一つの言葉でも、いろいろな人によっては解釈や意味合いの持たせ方、捉え方が異なるということを体現している企画であるという、その部分に賛同しました。

「TikTionary」を通じ、幅広い年齢層に向けてVOLVOがダイバーシティ、サステイナビリティに貢献しているブランドだということを浸透させていければと思います。

 

今後、「TikTionary」では、TikTokクリエイターの参加、ワークショップの開催などを予定しており、より一層活動の輪を広げていきたいと考えております。

 

TikTionaryに関する情報は随時、本ブログでもご紹介していきます。

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