TikTokで採用を実現!社員平均年齢は50代、警備会社の「TikTokのトレンドに合わせる」したたかな戦略<大京警備保障株式会社インタビュー> | 【公式】TikTok for Business: TikTok広告

TikTokで採用を実現!社員平均年齢は50代、警備会社の「TikTokのトレンドに合わせる」したたかな戦略<大京警備保障株式会社インタビュー>

2021-05-13

初心者にも簡単な操作方法とわかりやすいUIで、ユーザー誰もがクリエイターになれるTikTok。

フォロワー数が多く知名度の高いインフルエンサーでなくても、コンテンツ次第で一夜にして拡散する可能性を秘めています。そんな中でも現在人気沸騰中のイチオシクリエイターをインタビュー!

今回は、TikTokの影響で採用を実現しているという「大京警備保障株式会社」さんをご紹介します。

※本記事は、TikTok Japan【公式】noteの掲載記事を転載(一部最新の情報に加筆修正)してご紹介します。

TikTokで採用を実現!社員平均年齢は50代、警備会社の「TikTokのトレンドに合わせる」したたかな戦略<大京警備保障株式会社インタビュー>

TikTokで採用を実現!社員平均年齢は50代、警備会社の「TikTokのトレンドに合わせる」したたかな戦略<大京警備保障株式会社インタビュー>

企業がSNSに広告を出したり、企業のSNSアカウントを集客ツールとして活用している、と聞くと飲食店やメーカーなどいわゆるB to Cの業界をイメージされる方が少なくないのではないでしょうか。

しかし、そんなイメージを覆すようにB to B業界で、TikTokアカウント開設からわずか1年で人気アカウントに成長し、採用面でもTikTokをフル活用している企業があります。

それが、新宿区に本社を構える警備会社、大京警備保障株式会社(@dkykeibi_tokyoさんです(以下、大京警備)。
https://www.tiktok.com/@dkykeibi_tokyo

漢字だらけの社名、おまけに警備会社!

さらに、社員の平均年齢はなんと50代。

こちらの企業、アカウント開設からわずか1年でフォロワー9万7,000人以上を誇っているのです。

警備会社がなぜTikTokで人気を集めているのか?

その秘訣の全貌をご紹介します!

 

目次

まさか来ると思わなかった新卒からの応募

話を聞いたのは代表取締役をされている櫻井さんです。

まずは、TikTokがきっかけで緊急事態宣言下でも採用募集に応募が届いているという話について、詳しく教えてください。

「TikTokを見て弊社を知ったということで、緊急事態宣言以降だけで12名の方から応募が来ております。これまで数十万、数百万円かけて求人広告を出していた弊社としては大変ありがたいことです。そのうち1名は採用がほぼ決まっているという状態です」

何よりうれしいのは、TikTokの動画がきっかけの応募ということもあり、20〜30代からの応募が多いことだといいます。

「弊社は50代の社員がもっとも多い会社でして、それもあり、なかなか若い方を採用するのに苦労していました。さらに、弊社は中小企業なので慢性的な人手不足です。警備業界だけで見ると、有効求人倍率が99倍だったりするんですよ。そのため、若い人に警備業界の魅力を伝える方法を模索していた中でTikTokを活用するという案が思い浮かびました」

しかし、当然警備業界で前例はない取り組み。どんな動画を投稿したのでしょうか。

「たいへん困りました(笑)。TikTokの動画を見ていただければわかるのですが、警備に関するネタを投稿しているというよりは、普段の社員の姿を見せることを意識しています。結果的に、弊社に親近感を持っていただき、それによって採用広告を出さずとも応募が集まってきたという認識です」

(本当に警備とは一見無関係でおもしろい投稿が目立ちます)

そんな “業務とは一見関係のない投稿” を続けていた所、早速結果が出始めたといいます。

「運がよいことに開始から二週間くらいで一本の動画がバズりました。それまではフォロワー数を増やすことに注力していたこともあり、フォロワー数も徐々に伸びてきて。開始からわずか二週間で1万フォロワーにまで膨れ上がりました。ただ、その時点では求人に活かそうとか、そういうことは一切考えませんでした。ひたすらTikTokユーザーにおもしろいと思っていただく動画をあげる。それだけでした」

こうして、登場する社員の数を増やしたり、オリジナルの動画を投稿するなどの工夫を続けた結果、現在ではフォロワー9万7,000人以上を誇る人気アカウントに成長したのです。

「最近はコロナの影響で雇用状況が悪化しているというニュースを受け、積極的に採用活動を実施している旨をほかのSNSを含めて投稿したところ、この投稿がきっかけで求人募集への応募が増加しました」

そして、そんな人気を裏付けるように、昨年末から問い合わせが届くようになったといいます。

「昨年10月のことです。『来年春に卒業する大学生なのですが新卒採用やってますか?』という大学生からの問い合わせがきまして。それまでは中途採用しか実施していなかったので、新卒の方からの問い合わせには心底びっくりしました。が、残念ながらそのタイミングでは内勤の募集はしていないのでお断りしたのですが、TikTokがここまで自社の資産になっていることに驚きました」

B to B企業がTikTokで意識すべきこと

大京警備さんの勢いはこれで止まりません。

さらに、求人媒体経由の応募者からも「TikTokを見ておもしろそうな会社だなと思って求人サイトで検索して応募しました」と、間接的にTikTok経由で求人への応募があったのです。

「やはり、我々のようなB to Bの業界はまず知ってもらうことのハードルが高いのです。それがうまくいっているという意味でTikTokをやる意義はとても大きいと感じました」

いま櫻井さんが感じているのは、会社がどのような業態であれ、発信すれば何らかのメリットを享受できるということです。

「特に、自社の話をするのではなく、そのプラットフォームの雰囲気に合わせたテーマで投稿すると支持を得やすいという実感を持っています。たとえば、TikTokはおすすめフィードで人気になると圧倒的に見られるようになるので、おすすめで流行っている曲やダンスをチェックして、それに乗っかるような投稿になるよう、意識していました」

ということは、あまり警備のことを投稿していないということでしょうか?

「いえ、そんなことはありません。不自然な形では投稿していないという意味で、隙あらば警備のことを投稿しているんですよ。たとえば、今TikTokで流行っているテーマを警備と絡めて投稿できないか?そんなことは常に意識しています」

つまり、自社のことをいたずらに押し出すのではなく、プラットフォームの文脈と自社の事業(強み)をハイブリッドにして投稿テーマを決める。大京警備さんのTikTokアカウントはそんな賢い戦略を備えていたのです。

「たとえば、弊社は社員の多くが50代なので、彼らが踊っている動画を投稿したり、『私が狂ったアニメたち』というテーマでおじさんなのに最近のアニメ作品を列挙していったり。つまり、警備会社とのギャップを醸成しています。すると、コメントで『え、知ってるの?』みたいなツッコミのコメントがつきやすいんですよね」

さらに櫻井さんがすごいのが、そんな「TikTokでいま流行っている」という潮流をチェックするために、定期的に特定のアカウトをチェックしているということ。

「よく見ているのは、レミたんさん(@anriremi)と、うちやまさん(@uchiyamasan7322)、かほこさん(@kaho7911)。この方たちが使う音源は流行っていると判断して乗っかることが多いです(笑)」

さすが人気アカウント。

ここまで徹底しているとは!

もし、あなたの会社がTikTokを始めるなら

ここまで、警備会社ながら採用活動にまでつながるTikTokアカウントの運用の仕方について話を伺ってきましたが、大京警備さんと同様にTikTokを採用活動や自社のPRに活かすには、どんな視点が必要でしょうか。

「TikTokでヒットする動画は2パターンしかないと考えています。一つは完全なおもしろいオリジナル動画。もう一つはいまお話したTikTokのトレンドに乗っかるパターン。もちろん、オリジナルでおもしろいコンテンツが準備できるのが一番です。しかし、それはほとんどの企業が難しいのではないでしょうか」

そこで、二つ目のトレンドを意識した投稿をしてみるのがおすすめといいます。

「特にハッシュタグのトレンドを見て、上位に入っているものを入れることは必ず実行してください。個人的には、炎のアイコンがあるハッシュタグを入れるとおすすめにのる確率があがるという実感があります。おすすめフィードで人気にならなければ広く知ってもらうことは難しくなってしまいますので」

「さらに、ペースも重要です。どれだけヒットしなくても、1日1投稿を続けるのが良いと思います。楽しいからといって1日に何本も投稿するのはおすすめできません。我々もアカウント開設当初は1日2〜3投稿していましたが、最初の勢いは長続きしません。あるいは2日に1投稿でもよいので、細く長く続けることがベターです」

さらに編集時間も重要だといいます。

企業がTikTokを運用する場合「力を入れすぎないでください」と櫻井さんは言います。

「我々も、普段の業務がありますので、テロップ入れは10〜30分、動画撮影が15分以内で終わらせるようにしています。1日にTikTokに使う時間は合計でも1時間くらい。続けるためには時間を割きすぎないほうがよいと思っています」

SNSを活用していない企業はどう思われているか

最後に櫻井さんは警備会社のようなB to B企業でもTikTokを含めたSNSアカウントを開設すべき理由を次のように語ってくれました。

「いまの時代、全ての企業はTikTokをやるべきだと私は思っています。なぜか。それは、今やTikTokやSNSアカウントが若い人たちにとってかつてのコーポレートサイトのようになっているからです。いまの時代、ホームページがない企業ってなんだか怪しい気がしませんか?なんでホームページがないんだろうって」

SNSはそれに近いものになっているといいます。

「20代の若い方ならばなおさらです。たとえば、求人広告を見て、その会社がどんな企業なのか?彼らは気になったらSNSで調べるのです。そこでSNSがなかったら応募をやめてしまうかもしれません。せっかく興味を持っていただいたのに、それはとても勿体ないことだと思います」

実は、そんな大京警備さんがそんな認識に確信を持っているのは、つい先日、TikTokを見たことがきっかけで入社した社員さんがいるからです。

それが、昨年入社した25歳の土居さんです。

「昨年の5月ごろ、TikTokを見ていたらたまたまおすすめで大京警備のアカウントが流れてきて。次第におすすめでよく見かけるようなって、“大京警備保障”という会社名をぼんやりと覚えたんです」

そのときは動画を見ていただけだといいますが、転機が訪れたのはそれから数カ月後のこと。

土居さんは転職活動を始めたとき、大京警備さんの存在を思い出したのだといいます。

「父親が警備員をやっていることもあり、警備には興味があったので、いいタイミングだと思い応募しました。TikTokがおもしろかったから入社したというわけではありませんが、入社後の雰囲気はTikTokのままでした。その意味ではTikTokで最初にいまの会社を知れたことは“等身大”で触れることができたのでよかったと思います」

土居さんがそう振り返るように、いまやTikTokが転職のきっかけとなり、その企業のコーポレートサイトの側面を担っていることは間違いないようです。

採用面や自社の信頼をより高めるうえでも、TikTokがあなたの会社の成長を大きく貢献してくれる存在になることは今後ますます増えていきそうです。

クリエイタープロフィール

大京警備保障株式会社(代表取締役 櫻井さん)

2013年 大京警備保障に警備員として入社

2017年 代表取締役に就任

WEB業界出身の櫻井が前会長から事業承継し、経営改善に着手。近年、警備業界は高齢化が進み人手不足が加速する中SNSを駆使し、社内の人間の雰囲気がわかる動画を投稿し採用を図る。

 

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