TikTokで収入1.5倍に!プチブレイク中のラバーガールが語る、“お笑い動画”から仕事へのつなげかた | 【公式】TikTok for Business: TikTok広告

TikTokで収入1.5倍に!プチブレイク中のラバーガールが語る、“お笑い動画”から仕事へのつなげかた

2023-01-13

いまTikTokで大旋風を巻き起こしているお笑い芸人をご存知でしょうか。2022年で結成21年目を迎えたラバーガール(@rubbergirl_officialです。

 

※本記事は、TikTok Japan【公式】noteの掲載記事を転載(一部最新の情報に加筆修正)してご紹介します。
https://note.com/tiktok/n/nd1343f023470

TikTokで収入1.5倍に!プチブレイク中のラバーガールが語る、“お笑い動画”から仕事へのつなげかた

2021年11月に開設したTikTokアカウントはフォロワー数61万人を突破。2022年2月に投稿したお笑い動画が1300万回以上再生され67万件の「いいね」が寄せられるなど、幅広い世代から大きな人気を集めています。

飛永さんが道を歩いていると、大水さん演じる“変わった人”に突然話しかけられます。そんな初対面というシチュエーションの中、大水さんから突如、予想もできないボケが放たれて、飛永さんがそれにテンポよくツッコミます。

2人の掛け合いで生まれる独特な世界観と、ネタの展開が予測できない流れに、 視聴者は思わずスワイプする手を止めて引き込まれていきます。

@rubbergirl_official あれ?#ラバーガール #ショートネタ ♬ オリジナル楽曲 – ラバーガール公式

予測不能なラバーガールのお笑い動画はいずれも「最速」で完結するのが特徴です。「ごめーん、ちょっといいかなあ?」「ごめーん、また今度ねえ」とフリからボケまで10秒間でまとめられたショートコント『職務質問』はその代表例です。開始数秒で視聴者の心を掴んで離さないキャッチーな笑いを巻き起こしています。

@rubbergirl_official 職務質問#ラバーガール #ショートネタ ♬ オリジナル楽曲 – ラバーガール公式

かつて『爆笑オンエアバトル』(NHK)や『エンタの神様』(日本テレビ)といったネタ見せ番組で、いかに短い時間で視聴者の心を掴めるか、「ボケの初速」に力を注いできたラバーガール。そうして積み上げられてきた笑いを生み出す抜群の瞬発力が、TikTokで見事に活かされています。

 “日本一のコント師”を決める『キングオブコント』(TBSテレビ)では2010年・2014年の二度決勝に進出。実力派芸人として、長きに渡り「お笑い好き」から定評を集めてきた彼らは、いかにしてTikTokというプラットフォームで新境地を切り拓き、新しいお笑い表現を確立していったのでしょうか。

 いまプチブレイク中のお二人に、TikTokをはじめるまでの経緯や、人気となっているお笑い動画制作の舞台裏、またTikTokのお笑い動画から仕事へのつなげかたまで、余すことなくお話しを伺いました。

ラバーガール、2001年6月結成。飛永 翼(とびなが・つばさ(写真左))1983年2月13日生まれ。静岡県出身 / 大水洋介(おおみず・ようすけ(写真右))1982年12月12日生まれ。

 

目次

TikTokでプチブレイク、大学生の認知率80%に!?

―――いまTikTokで巻き起こっている反響を感じますか。

 大水 めちゃくちゃ声をかけられますね。この前はついに「ティックトックの人ですよね?」って…芸人だというのも知られていない(笑)

 飛永 いま大学の学園祭シーズンで全国を周っていますが「ラバーガールをTikTokで観たことある人!」って聞くと会場の8割から手が上がります。

 大水 若い世代は本当にTikTokを観てると実感しますね。10年以上前は人気のネタ番組に出てたので知られている方でしたが、それでも手が上がるのは半分くらいだったから。

 飛永 ずっと「お笑い好き」には知ってもらっている立ち位置だったのが、「お笑い好き」もあまり知らないTikTokで活躍しているらしぞ!というのが面白いところで、僕らのファンはそのギャップも楽しんでくれていると思います。

TikTokのお笑い動画に出演するのはボケの大水さんだけ。
ツッコミの飛永さんは撮影者として声のみ登場します。

「スベってる姿」をみせたくなかった

―――2021年11月に投稿を始められる前まで、TikTokにどのようなイメージを持たれていましたか。

飛永 はじめる前までは、TikTok=土佐兄弟みたいな。共感を集める「あるある」ネタや、にぎやかな「ダンス」といったイメージでした。ちょっと芸人は入りにくいなっていう空気も感じてましたね。ネタをやって「あいつら、スベってんな」って思われたくない。そういったコワさがありました。

大水 僕はほぼ観たことがなかったなー。若い子が音楽に合わせて踊ってる、自分には全く縁のない世界だな、というイメージでした。

 

―――そんななか、なぜTikTokを始めてみようと思われたのですか。

飛永 「ラバーガールのコントはネタの掴みまでが速い」と先輩の東京03の飯塚(悟志)さんが言ってくれていて、その掴みだけを切り取ったショートコントを披露できないか?と考えていたんです。

大水 どこでといわれたら、ネットのなにかかなーとは思っていましたね。ちょうど2~3年前、お笑い第7世代とかが出てきたり、加えてコロナでライブもできない状態でしたから。それから20年以上活動してると、テレビでも“いぶし銀中堅芸人”みたいな枠に入ってきて、まだギリ30代なのに早くねえか?ここからのいぶし銀生活なげえぞって(笑)

飛永 あはは(笑)40歳が見えてきた今、お笑いを長く続けるために「なにかやらないと」っていう想いがありましたね。僕は5年ぐらい前から動画の編集を始めていました。なので撮影者になり、まず普段のコントから「掴み」だけ再現するかたちで、TikTokをスタートしました。

いざTikTokを開始!収入は1.5倍に!

―――そうしてTikTokを2021年11月に開始。するとお笑い動画がいきなり400万再生の大ヒットになりました。その時、率直にどう感じましたか。

飛永 正直、良く分からなかったです。まずKってなんだろう(「K=1000」再生回数や、いいね数などの表記で使用)って(笑)大水さんは見てもいなかったよね?

大水 あまり数字に興味がないんです(笑)ちゃんと見たのは1か月後ぐらいだったかな?その時点でフォロワー10万人になってて、それにはビックリしましたね。普段と変わらないネタですぐ反響があったことに驚きました。

飛永 TikTokはスマホで気軽に撮影して投稿できるというのを、始めてみて理解しました。「スベったらいやだ」と躊躇する気持ちも何本か投稿するうち「別にスベっても良いな」と一喜一憂しなくなった。それよりもどんどん動画を創りたいという気持ちになり、段々、ネタ切れしてきています(笑)

ラバーガールの往年の人気コント『街頭アンケート』。
「ネタの掴み」の部分を実際の路上で撮影して公開したところ、100万再生超えを連発するヒットになりました。

 

―――TikTokでのヒットが、どのようなかたちでお笑い芸人の仕事につながっていきましたか。

飛永 潮目が変わってきたのが始めて3ヶ月ぐらいでした。佐久間宣行さん(『ゴッドタン』や『あちこちオードリー』などを手掛けるテレビプロデューサー)のラジオ番組で飯塚さんが僕らのTikTokを紹介してくれたんです。そこから佐久間さんの番組にも呼んでもらったり、テレビでも僕らのTikTokを紹介してくれて。TikTok以外の場所でも取り上げて頂いたことで、エンタメ業界の人たちにも広く浸透するきっかけになりました。

大水 「TikTokで人気」という分かりやすいキャッチコピーを頂けたことも大きいですね。立ち位置がはっきりしたことでテレビ番組なども呼びやすくなったようです。

飛永 先日、NCTさんにTikTokに投稿するお笑い動画のコツを伝授する企画で番組に出させて頂いたんですが、以前なら絶対、呼ばれるはずがなかったので(笑)「(当時)フォロワー58万人いるんです!」って伝えたら、NCTさんは900万人とかで全然すげえじゃねえかって(笑)世界で活躍するグループのファンの方にも知ってもらえて、また広がっていくのはありがたいですね。

 

―――ぶしつけな質問ですが、収入は、TikTokをはじめる前と後でどの位、ふえましたか? 

飛永 うーん、1.5倍くらいかな(笑)TikTokがきっかけとなって認知が広がって、テレビのお仕事だったりお笑いの本業の方に返ってきている感じですね。お仕事はテレビやライブの出演など、全般的にバランスよく増えました。大学の学園祭からは過去最高にオファーを頂いています。

新境地を切り拓く、新しいお笑い表現の舞台裏

 

――――往年の人気コントからのアレンジはもちろんですが、新たなネタなどは、どのように考えられていますか?

大水 すぐ近くに人力舎の事務所があるんですけど(西新宿のTikTok Japanで取材)その会議室で、道や都内の公園で撮れる設定ないかな?って2人で考えてます。

飛永 TikTokでネタを作るなかで、大水さんのひと言で笑いが起こる仕組みが「初対面」が一番強いのが分かったので、街で撮影するなら突然、話しかけてきた人だなって。そこのルールは守ってますね。

大水 僕が演じる“変わった人”は「ギリギリいそう」なラインを超えないようにしています。TikTokは「あるある」ネタが多いって話じゃないけど、日常からかけ離れすぎるとあんまり面白くならないのかなって。やばさを良い具合に出す僕の芝居の上手さ、光ってるなと思います(笑)

飛永 大水さんから「すいません…」って声かけられてバッてカメラで振り返った時、気持ち悪いなって撮り直すとかよくあります。圧が強いなって(笑)僕が最初に動画を観る人なので、その時の印象は大事にしてますね。

予測不能な笑いを生むラバーガールのお笑い動画は、短いものだと5秒で完結します。

 

――――開始数秒で視聴者の心を掴む「最速」のお笑い動画ですが、制作する上で、意識されていることはありますか?

大水 日常的にありそうな状況で、ワンターン後に何を言ったら面白いか。予想されないボケを常に考えています。なるべくノーモーションでボケたい。観ている方が、この人ボケるなって思われる前にボケたいですね。

飛永 日常の会話っぽく話してるのに急にボケる。タイミングをずらす。そんなことを意識してやってます。

大水 テニスの伊達公子がやってた、相手のバウンドを一息ついたところで打つんじゃなくて、ボールがバウンドした直後にすかさず打つみたいな。

飛永 そうそう(笑) 

大水 テニスで言ったら伊達公子です(笑) 

 

――――そのスピード感は、ラバーガールが届けてくれるコントの魅力ですよね。 

飛永 そこでしか戦えないかもしれないですね。

大水 これまでも「まずボケる」ことを意識してきましたね。『爆笑オンエアバトル』(NHK)では、いろんなジャンルの芸人と戦ってきたんですが、コントだと状況の説明に時間を取られるから不利だったんです。だから「ネタ設定の説明しつつ、まずボケる」をその頃からやっていました。そのときの経験が今、TikTokで活きているのは嬉しいですね。

飛永 時代と共にテレビのネタ見せ番組も5分から3分になり、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)で1分になり、ちょっと前だと15秒まできて、どんどん短くなってきた。合わせてボケも短くなっていった流れもありましたね。いまは反動でまたフリが長いコントがテレビで多くなってきていたり、歴史を繰り返しています。

大水 ファッションと一緒ですよね。ファッションも繰り返しますから。

飛永 ・・・ファッションの、何を知ってるの?(笑)

PR(企業の広告案件)との向きあいかた

―――仕事のひとつに、TikTokでのPR(企業の広告案件)にも取り組まれていますが、PRは再生数が落ち着く傾向があるなか、ラバーガールは普段の動画と変わりなく観られています。なにか意識されていることはありますか。

飛永 前提としてTikTokを観ている人は案件に敏感な気はしていて、その中で僕らが案件をやることをマイナスじゃなく「良かったね」とプラスに捉えてくれている人が多いのかなって。どんなことをやってるんだろうって興味を持ってくれているのは有難いですね。またネタ作りから僕たちが関わっているので、案件だからといってボケが弱くならないようにしています。

 

―――7月にTikTok Japanが行った、自画撮り被害防止などをテーマとする安全啓発キャンペーンでは、センシティブなテーマのなか笑いも織り交ぜる内容で啓発メッセージを発信して頂きました。どのように制作を進められましたか。

飛永 この動画はTikTokの社員の方と制作したんですが、センシティブだから、笑いにしてよい部分と気をつけないといけない部分のせめぎ合いでした。社員の方がそこを上手く調整してくれましたね。笑わせすぎると過激な方向に走ってしまうし、面白くないと動画は伸びなくて伝わらない。そこのバランス感覚を大事にしました。

@rubbergirl_official 悩み相談#大切なひとを守ろう #tiktok安全推進 #tiktokpresents #pr #ラバーガール #ショートネタ ♬ オリジナル楽曲 – ラバーガール公式

飛永 そんななかで絶対に伝える必要があるセリフ以外は、僕らに自由に任せてもらえたのは大きかったです。センシティブだから扱いが難しいところですけど、ツッコミっぽくテロップで見せたり、真面目になりそうなところを笑いに変えたり、そうした工夫は動画にも上手く表れていると思います。

仕事につなげたい後輩芸人へのアドバイス

―――他の芸人の方からもTikTokについて相談を受けるようになりましたか。 

飛永 そうですね、最近だと後輩の『真空ジェシカ』のボケである川北(茂澄)くんが「TikTokってどんな感じですか?」って聞いてきてくれて。仕事につながるか、みんな知りたがっているんです。「焦らず、そんなに狙いに行くな」とアドバイスとしました。

 大水 僕は正直、何が伸びる伸びないが全く分からないから、そういうアドバイスはできないですね。いま面白いと思っているものを上げるのが一番いいんじゃないかとしか、言えないです。僕自身、数字を伸ばすためにTikTokをやろうというより、面白いと思ったものを投稿して、結果的に数字が伸びればいいなーという感覚でやっていますから。

 飛永 ボツにしようと思ってた動画を後日あげたら、それがいきなり伸びたりするから、本当にわかんないよね。案件の話についても、どのような仕事があるかなど教えていますが、稼ごうと思ったらやり方は色々ある。だけど「メインはお笑いだよね」という気持ちは大事にしています。TikTokがきっかけで認知が広がって、本来のお笑いの仕事に返ってくることが、いちばん理想的かなって僕は思っています。

TikTokで笑いの自由化を目指す

―――新しい芸人の方がTikTokをはじめられることに関して、逆に危機感はないですか。

飛永 それはないですね。色々な人に挑戦して欲しいです。みんな仕事に繋げたいっていう想いがあるので、そういう人には全力で教えたいです。そんな仲間がふえてくれたら良いなと思います。

今は、TikTokの「ダンス」や「音楽」の文化に「ちょっとお笑い失礼します」っていう気持ちなんですが、お笑いの人が増えれば「TikTokを活用してお笑いライブをやろう」とか、「お笑いライブでやったネタをTikTokでも配信しよう」とか、もっと自由に笑いをそれぞれの舞台から持っていけるんじゃないかっていう想いはありますね。

TikTokを観ている方に、もっとお笑いを知ってもらいたい。TikTokもテレビも分け隔てなく観てもらうことができたら、それは笑いをやっている人間にとって、いちばん嬉しいことだと思うんです。

大水 今、TikTokでお笑いのネタ動画をあげている人が、まだ少ないので、そういう人たちが増えれば、今度は僕らが「ダンス」とか「メイク」とか、そういう方面にいける可能性は広がっていきますよね。TikTokにお笑い芸人が増えた時、ラバーガールは全力でダンスを踊っている。そういうふざけ方をしていくのも面白いかもしれないです。 

飛永 (笑)2人ともメインストリームを好まないから、そういう発想はあるかもしれないですね。流行ってきたら逃げたり違うことやる。だからいまTikTokにいられているんだと思います。お笑いコントでTikTokをやってる人はまだそんなにいないから、乗るなら今がいいですよ!

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