アルバイトから転職まで、人材紹介サービスの獲得効率を高めるクリエイティブのポイントを初公開
TikTok for Businessでは、2022年3月30日〜2023年3月30日の日本でのTikTokにおける人材業界向けのパフォーマンス広告を分析しました。
この結果をもとに動画広告の活用において、より獲得効率を高めるクリエイティブのポイントをまとめた「TikTokパフォーマンス広告クリエイティブTips 〜人材業界編〜」を初公開しました。
本レポートは、人材業界であってもターゲットが異なる「アルバイト求人サービス(アプリ)」と「人材紹介・転職サービス(WEB)」の2つの切り口で構成し、ユーザーからの反応が良く獲得効率が高い動画について、アテンション要因およびアクション要因を分析しています。
1. アルバイト求人サービス(アプリ)
アルバイト求人サービスでは、「時給・日給」「未経験OK」「交通費支給」などの待遇や条件を簡単・手軽に知りたいというニーズに応える動画が好調です。また、アルバイトの内容を具体的にイメージできるようなコント風の表現なども効果を高める傾向にあります。
CTRが好調なクリエイティブ
動画がユーザーに視聴されやすく、クリックされやすくなる要因として以下が挙げられます。
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動画の表現にUGC感がある
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動画内に人物が登場する
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キャンペーンを訴求している
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課題を喚起し、自分事化させる
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ナレーションがある
■動画の表現にUGC感がある
メリット訴求を羅列するなどオフィシャル感の強い表現よりも、「コント風表現」「質問風表現」「Vlog風表現」のようなUGC感のあるクリエイティブの方がよりCTRが高くなっています。特に、サービスのメリットをシチュエーションに落とし込み、自然な流れの中で伝える「コント風表現」の効果が高くなっています。
■課題を喚起し、自分事化させる
アルバイトを探しているターゲットに向けて、「お金が足りない」「バイト探しが面倒」「出費が重なる」などリアルな課題を見せて自分事化させることがCTRの好調につながっています。
「課題の喚起あり」と「課題の喚起なし」の動画の比較では、「課題の喚起あり」の平均CTRが約43%高くなっています。
■ナレーションがある
動画にナレーションがあれば、BGMに拘らなくてもCTRが高くなっています。
また、「コント風表現」のCTRが高かったという点やナレーションの聞き取りやすさという観点から、BGMは使用しない、もしくはあまり主張しすぎない方がナレーションの訴求力が高まると推測できます。
CVRが好調なクリエイティブ
ユーザーの獲得効率が良くなる要因として以下が挙げられます。
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サービス(アプリ)利用の手軽さが伝わるUIを提示する
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給与を提示する
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アルバイトの内容を提示する
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アルバイト応募へのハードルを下げる表現を使う
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CTAを活用する
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サービス名を表示する
■給与を提示する
動画内に実際のサービスUIを表示し、そこに給与額を提示するとCVRが高くなる傾向にあります。「給与提示あり」と「給与提示なし」の動画の比較では、「給与提示あり」の平均CVRが約36%高くなっています。
ステッカー風表現を使って、給与額を強調したり、複数のアルバイトの給与を紹介するクリエイティブも効果的です。
■アルバイトの内容を提示する
アルバイトの内容の「提示なし」よりも「提示あり」の方がCVRが高く、3個以上のアルバイトを紹介するとさらに効果が高くなっています。
■アルバイト応募へのハードルを下げる表現を使う
「未経験OK」などの採用条件や「履歴書不要」などの手軽さといった、アルバイト応募へのハードルを下げる表現を使うとCVRが高くなる傾向にあります。
「ハードルを下げる表現あり」と「ハードルを下げる表現なし」の動画の比較では、「表現あり」の平均CVRが約92%高くなっています。
2. 人材紹介・転職サービス(WEB)
WEB広告によるCTRとCVRの相関関係を業界別で見ると、「人材紹介・転職サービス」は「金融・カードローン」「EC」よりも強い傾向にあることが分かりました。
「人材紹介・転職サービス」では、転職ニーズが顕在化されたユーザーからのクリックが多いと考えられるため、LPの改善よりも、動画広告のクリエイティブの改善がCVR向上につながります。
人材紹介・転職サービスでは、ミドルクラス向けの動画が圧倒的に多く、その中でもインセンティブを表示してキャンペーンを訴求する動画が好調です。また、転職の成功体験や転職サービスのメリットを語る表現も効果を高める傾向にあります。
CTRが好調なクリエイティブ
動画がユーザーに視聴されやすく、クリックされやすくなる要因として以下が挙げられます。
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動画に「経験を語る」「コント風」「メリット羅列」の表現を使う
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動画内に人物が登場する
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ナレーションがある
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転職へのハードルを下げる表現を使う
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登録の簡易さを訴求する
■動画に「経験を語る」「コント風」「メリット羅列」の表現を使う
オフィシャル感の強い「アニメーション」や「サービス紹介」よりも、「経験語り表現」「コント風表現」のようなUGC感のあるクリエイティブの方がよりCTRが高くなっています。
また、年収や条件面などのメリット要素をテキストで羅列する表現も、CTRが高くなる傾向にあります。
■転職へのハードルを下げる表現を使う
「未経験でも転職可能」などの採用条件やステータス、労働環境・待遇の良さなど、転職へのハードルを下げる表現を使うとCTRが高くなる傾向にあります。
「ハードルを下げる表現あり」と「ハードルを下げる表現なし」の動画の比較では、「表現あり」の平均CTRが約38%高くなっています。
■登録の簡易さを訴求する
人材紹介・転職サービスへの会員登録が簡易であることや、時間がかからないことなどを訴求する動画は、CTRが好調となっています。「登録の簡易さの訴求あり」と「登録の簡易さの訴求なし」の動画の比較では、「訴求あり」は平均CTRが約40%高くなっています。
CVRが好調なクリエイティブ
ユーザーの獲得効率が良くなる要因として以下が挙げられます。
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ポジティブな感情表現を使う
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ターゲットを特定する表現を使う
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具体的な給与を提示する
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冒頭にサービス名を表示する
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サービスの権威性を表示する
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適正などの「診断」を表現に盛り込む
■ポジティブな感情表現を使う
動画の流れが、仕事に対するネガティブな表現からポジティブな表現へと変化するクリエイティブと、冒頭から最後までポジティブな表現のクリエイティブでは、一貫してポジティブな表現の方がCVRが高くなっています。
■ターゲットを特定する表現を使う
冒頭に「◯◯な方を探しています」など、ターゲットを特定する表現を使うことで転職ニーズのある顕在ユーザーに自分事化させ、アクションへの誘導につなげることができます。
「ターゲットを特定する表現あり」と「ターゲットを特定する表現なし」の動画の比較では、「表現あり」の平均CVRが約42%高くなっています。
■サービスの権威性を表示する
人材業界では、人材紹介・転職サービスの認知度や信頼性が、サービス利用に大きな影響を与えており、取扱求人企業の具体名やNo.1表現などの権威性を示す動画が好調となっています。
「サービスの権威性の表示あり」と「サービスの権威性の表示なし」の動画の比較では、「表示あり」の平均CVRが約38%高くなっています。
この他、詳しい解説については「TikTokパフォーマンス広告クリエイティブTips 〜人材業界編〜」にまとめています。
<調査データの引用・転載について>
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※『TikTok for Business』:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/14834/
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