TikTokトレンドを逃さないクリエイティブ制作とPDCAの高速化を実現するアドウェイズの独自スキーム

2024-06-20

PDCAを高速で回し、広告運用の質を高めて成果につなげている株式会社アドウェイズ(以下、アドウェイズ

積み上げてきたナレッジと独自のスキームを武器に、数多くのクライアントから選ばれているアドウェイズが、どのようにTikTokと向き合っているのか、その現在と今後について株式会社アドウェイズ 森脇英恵氏、山崎氏、鈴木裕喜氏、梶原良太氏、大副氏、TikTok for Business Japan 駒井優樹が語り合いました。

TikTokトレンドを逃さないクリエイティブ制作とPDCAの高速化を実現するアドウェイズの独自スキーム

TikTok活用のカギは、縦型動画の攻略と的確なPDCA

TikTok for Business 駒井(以下、駒井):TikTok活用において、アドウェイズが多くのクライアントから選ばれている理由や強みを教えてください。またその際、どのような相談や要望が多くありますか?

アドウェイズ 鈴木氏(以下、鈴木):安定感のある広告運用と多種多様なクリエイティブ表現ができるところがアドウェイズの強みであり、クライアントから選ばれている理由だと自負しています。

特に多いのが、縦型動画のトレンド攻略とPDCAの最適な回し方に関するご相談です。

これまでは横型動画が主流でしたが、縦型動画という新しい流れができ、今やそれが主流となりつつある中、クライアント側のノウハウがまだ十分でなかったり、PDCAの回し方がわからなかったりなど、現状そうした課題を持つクライアントが多いと感じています

アドウェイズ 鈴木裕喜氏

 

アドウェイズ 森脇氏(以下、森脇):TikTok活用は、他のメディアやプラットフォームに比べ、より高速でPDCAを回すことが重要だと考えています。そのため私たちは、営業、運用、クリエイティブ制作、分析部門のメンバーでワンチームとなり、一気通貫で取り組める体制を整えています。

独自スキームだから実現できるアドウェイズのTikTok戦略

駒井:ここからは、「広告運用」と「クリエイティブ制作」という2つの切り口から、アドウェイズ独自のプロダクトや取り組みについて伺います。

まず、「広告運用」についてですが、アドウェイズ独自のプロダクト「AMPメディアアナライザー」によってPDCAを回しているとお聞きしました。どのような背景から「AMPメディアアナライザー」を開発されましたか?

アドウェイズ 梶原氏(以下、梶原):広告運用の効果を高めるには、運用自体質が重要になります。ただメディアやプラットフォームごとに特性が異なり、クライアントのニーズも多種多様なので、従来はどうしても運用者の経験値が問われる傾向にありました。

そのため、各メディアやプラットフォームは広告運用設定をシンプルなものにしたり、推奨する配信設定を作ったり、機械学習による自動化をするなど、経験い運用者でも一定のパフォーマンスが出せるようなシステムを構築しています。

しかし、クライアントによってはプロモーションの方針に沿った、より緻密な配信設計が求められるケースがあります。

そこで私たちは、広告効果を最大化するために、メディアやプラットフォームごとのアルゴリズムや運用アクションを把握しながら、クライアントのプロモーション方針を理解し、その上で個々のケースや配信状況に応じた高度な分析と運用ノウハウが必要だと考えました。これが「AMPメディアアナライザー」を開発した背景です。

一般的な広告運用ツールは、業務効率化を主目的にしている傾向が多く見られますが、「AMPメディアアナライザー」は業務効率化はもちろん、広告効果を高めることに軸足を置いています。運用者のパフォーマンスを最大化し、クライアントのプロモーション方針に最適な配信設計を行うことで、より高い広告効果を実現しています。

駒井:実際に「AMPメディアアナライザー」どのように活用し、どのような成果を出していますか?

梶原:現在、多くのプロモーションで活用しています。

3つポイントを挙げると、1つ目は詳細な分析レポートの作成です。メディアやプラットフォームの管理画面だけでは簡単に見ることができない詳細なデータを、各所から集めて分析を行っています。

2つ目は、運用者の運用ログを蓄積し、時系列で配信結果と照合しています。これにより、運用アクションと広告効果の因果関係が容易に把握できるようになりました

3つ目は、アドウェイズ独自のベストプラクティスを構築することです。分析結果をもとにメディアやプラットフォームごとの最適な運用アクションを設定、ロジックがアップデートされれば、それに応じてベストプラクティスもアップデートしています。

アドウェイズ 梶原良太氏

 

アドウェイズ 大副氏(以下、大副):TikTok for Businessにおいては、特にクリエイティブの運用調整の対応に対し大きな成果を出しています。

クリエイティブ自体の内容ももちろん重要ではありますが、あわせて“正確な成果判断”と“適切なタイミングでの入れ替え”といった精査が重要です。

TikTok for Businessが他のプラットフォームと大きく異なる点として、クリエイティブごとのボリュームの変化がかなり活発かつ流動的に起こる特徴があります。

そのため、配信期間の合計値での判断を行うと、今現在の配信実態にそぐわない精査となってしまいます。

その点「AMPメディアアナライザー」では、こちらのサンプルデータの「掲載結果別COST」のようにクリエイティブごとのボリュームを色分けして表示することで、クリエイティブ間のボリューム変動推移が一目で把握できるような機能を実装しています。

このように、TikTok for Business特有の挙動を数値だけでなく視覚的に把握し、運用を行えるような環境を構築していることで、広告効果の改善やPDCAの高速化を実現できています。

 

アドウェイズ 大副匠氏

トレンドは鮮度が高いうちに取り入れる、よりTikTokライクなクリエイティブ

駒井:TikTok広告運用において重要となるクリエイティブ制作について、アドウェイズ独自の取り組みを教えてください。

アドウェイズ 山崎氏(以下、山崎):TikTokの縦型動画のトレンドを掴むために、日常的に視聴や投稿を行っいるメンバーを集めて、実際のユーザー投稿でトレンドとなっているものをピックアップしています。その中から広告に取り入れることができそうなアイデアや要素を集約し、考察を交えて全社に共有する取り組みを毎月行っています。

その際の注意点としては、トレンドの鮮度を落とさないことです。

広告の企画から配信までにはどうしても時間がかかってしまうので、トレンドを案件に取り入れやすくするためにクリエイティブ制作の視点から、具体的な素材やBGMの活用を提案して、極力早く案件に落とし込めるように工夫しています。

広告に活用したいUGCのバリエーションは日々どんどん増えていますし、実際に、それらの活用が広告効果の改善にもつながるという結果も出ています。

今後は、広告効果が出ているクリエイティブをもとに、より深くユーザーに刺さる要素を抽出して、ターゲットとなるユーザーの特性との新しい掛け合わせを生み出せるように、チームで取り組んでいきたいと思っています。

※UGC:User Generated Content/ユーザー生成コンテンツ。一般ユーザーが自身で生成したWeb上のコンテンツ

アドウェイズ 山崎萌氏

 

駒井:TikTok for Businessでは様々なソリューションを提供しています。実際に活用されているソリューションや今後もっと活用したいソリューションはありますか?

森脇:アドウェイズでは現在、TTCX(TikTok Creative Exchange)を積極的に活用しています。れまでは、TikTokクリエイターの起用において、キャスティング費高いハードルを感じていましたが、TTCXを活用することによって大きく印象が変化し、クライアントからもそのような声をいただいています。

いち早くトレンドを取り入れ、さらにTTCX活用によるクリエイター起用をプラスすることで、よりTikTokに馴染みやすく効果の高いクリエイティブ制作が実現しています。

またエンゲージメントをより高めることができるTikTok広告の拡張機能「インタラクティブアドオンのスーパーライクやシェイクサプライズ、ストーリーセレクションのように、広告でありながらユーザーを楽しませるプロダクトも活用しています。今後は、こういったプロダクトをより多く使うことで、ユーザーのエンゲージメントを高めるような取り組みを、さらに増やしていきたいと考えています。

アドウェイズ 森脇英恵氏

 

駒井:TikTokに特化したクリエイティブ制作のために取り組んでいること、意識していることはありますか?

森脇:TikTokでは、広告もコンテンツの一つとして視聴されるため、ユーザーがスワイプする手をつい止めたくなるような、ハッとさせられるクリエイティブ制作が今後ますます重要になってくると考えています。そのため、アドウェイズではTikTokに特化したクリエイティブの研究を続けています。

実際に、汎用的なクリエイティブとTikTokに特化したクリエイティブを比べた場合、CVRが2倍になり、ともなってCPIが1/2になったという事例もあります。現在は、TikTok for Businessがベストプラクティスを提供する「TikTok Quest」を導入し、推奨設計をクリアしながら成果の最大化に努めています。

そして、今回そうした取り組みを評価していただき、先日開催された「TikTok for Business Japan Awards 2024」では、「TikTok Quest」の導入率が高い広告代理店を表彰する新カテゴリー『Quest特別賞』に選出いただきました

駒井:確かにプラットフォーム側から見ても、クリエイティブの効果に影響を与えるものとしてオーガニックのトレンドは重要ですが、別のベクトルの軸としてプラットフォーム側による審査ポリシーも大変重要であり、常に意識しておくべきポイントだと思います

実際に、商材によっては、そのポリシー準拠する中でいかに成果を最大化するのかということが非常に大きな課題となっています。

その課題解決を成し得たのは、アドウェイズが、これまでに非常に多くのノウハウやクリエイティブに関するナレッジを蓄積されてきたからではないでしょうか。

審査ポリシー準拠しながら広告効果を最大化し、さらにオーガニックのトレンドをきちんと掴んでクリエイティブに落とし込めるのはアドウェイズの強みの一つだと思います。

TikTok for Business Japan 駒井優樹

TikTokを主軸にした課題解決を目指し、高次元でのパフォーマンスを提供

駒井:この度、新たにTikTok特設チームを発足されたとお聞きしました。具体的にどのようなチームを構築されていますか。

鈴木:TikTok活用に関しては、PDCAを高速で回すためのスキームが非常に重要だと捉えています。そのためにこれまでも、営業、運用、クリエイティブ制作、分析部門がワンチームとなり向き合ってきました。

新たな特設チームでは、TikTokというプラットフォームを主語にして、クライアントの事業課題に対し、どのような活用方法を用いれば解決につなるのかという視点取り組みを進めています

プラットフォームを主軸とした課題解決は、これまでにない取り組みであり、このチームを作った最大のポイントです。

これまでアドウェイズは、営業、運用、クリエイティブ制作、分析という各領域で高次元でのパフォーマンスを提供してきました。今回の特設チームでは、各領域をしっかりとした線でつなぎ、最大限のパフォーマンスを提供し、TikTok for Businessとともに、クライアントのビジネスをさらに高いレベルへと引き上げていければと考えています。

駒井:今後、TikTok for Businessにはどのようなことを期待していますか?

森脇:「すべてのトレンドはTikTokから」と言っても過言ではないほど、TikTokの影響力はどんどん大きくなっていると感じています。

「広告が邪魔になっている」と言われる時代に、“広告エンターテインメント”を体現しているTikTok for Businessから、さらにユーザーをワクワクさせ、ユーザーの好意度が上がるようなプロダクトがリリースされることを期待しています。

そして引き続き、ユーザーが楽しみながらつい見てしまうような広告を、アドウェイズも一緒に作り、世の中に価値あるものとして届けていくことができればと思っています。

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