クリエイティブな表現でストーリーを盛り上げ、コンテンツの発見・拡散につなげるTikTokのブランドエフェクト
人類の歴史の中で、ストーリーや物語は「人間らしさ」を作り上げてくれるものとして存在してきました。最初はシンプルな口伝えのコミュニケーションから始まったものが、その後、ダンスや演技という表現へと広がっていきました。さらに、劇場や小道具が導入されたことで、斬新かつドラマチックで刺激的なストーリーが表現されるようになり、カメラの登場で、人々は普段触れることのないストーリーを体験できるようになりました。
TikTokの「おすすめ」フィードでは、ソーシャルグラフではなく、「コンテンツグラフ」を使用してユーザーにコンテンツを表示します。つまり、各ユーザーが好きなものに基づいてコンテンツが提供されるものであって、知り合いのユーザーによる限定されたものではありません。エフェクトやフィルターを備えた他のプラットフォームは、クローズドな環境でのコミュニケーションには役立ちますが、コンテンツの発見や拡散には必ずしも適していません。
それでは、TikTokのエフェクトは他のプラットフォームのエフェクトとどのように異なり、どのようにコンテンツの発見や拡散に役立っているのでしょうか?
創造的な表現のための環境:TikTok
さまざまな素晴らしいコンテンツを、TikTokで発見することができます。TikTokのオープンな環境は、発見とエンゲージメントを最大化するように設計されており、コンテンツグラフ」により、TikTokのコミュニティは友達やフォロワーに左右されることなく、他人と共有する興味や最も面白いと思うコンテンツが原動力となっています。誰もがこのような体験を盛り上げるために参加することができるTikTokでは、毎日のようにトレンドが生まれています。
有名人がやっていることを一般人が真似るのではなく、逆に一般人から発祥したトレンドが国際的な話題になるということが起きています。他者とのコラボレーションはTikTokの根本的な特徴なので、コミュニティ全体がトレンドに参加します。TikTokは、エネルギッシュで、協力的で、力強いクリエイターのコミュニティであり、共同で創造し、参加し、常に新しいものを提供しています。それはまさに、TikTokのコミュニティが文化のスイッチを入れていると言ってもいいでしょう。
ストーリーを盛り上げる仕組み:エフェクト
TikTokでは、エフェクト自体がストーリーではなく、ストーリーを盛り上げるためのツールとなっています。エフェクトは、より没入感のあるストーリーを無限の創造性をもって伝える能力をコミュニティに与えてくれます。これまでこの種のテクノロジーの導入には、大きな障壁がありました。今では、様々なバックグラウンドを持つコミュニティのメンバーが、この未来的でありながら使いやすいツールを手にすることができます。
エフェクトとブランドによる「共創効果」
ブランドエフェクトは、膨大な量のカスタマイズ可能なフィルターから構成されており、ユーザーはあらゆる方法でブランドと関わることができます。
🧑🎤 帽子をかぶる、髪色を変える
🎤 ロゴがついたマイクなど、シールやフレームを重ねる
🏀 眉毛の上でボールで遊ぶ
🕺 ダンスの動きを真似る
🚗 頭の動きで自動車を操縦する
🤳 モノや画像、テキスト等を撮影してアニメーションを起動する
最新の IAB AR Buyer’s Guideでは、TikTokのブランドエフェクトが紹介されており、マーケティングファネルの各レベルでARを活用することのメリットについても詳しく説明されています。
ブランドエフェクトを使用すると、コンテンツがしっかりとラベル付けされることでブランドのものとなるため、発見のきっかけとなります。すべての広告フォーマットにおいてエフェクトを表示すれば、TikTokコミュニティをエフェクトページに誘導することが可能となります。エフェクトページでは、画面をタップするだけでブランドエフェクトを選択できます。すべてのUGCコンテンツは、エフェクトページの下部にカタログ化されます。また、撮影画面や「おすすめ」フィードから外部リンクにユーザーを誘導する行動喚起の配置もご希望であれば設定可能です。
どんな業界にも対応できるブランドエフェクト
💄 美容:
ブランドエフェクトを使うことで、ユーザーは自宅でメイクアップやスキンケア製品を試すことができるため、美容ブランドにとっての商品の発見を再定義することを可能にします。具体例として、Laneigeは保湿前と保湿後の肌の見た目の違いを楽しむブランドエフェクトを作りました。
🧼パーソナルケア製品:
ブランドエフェクトを利用してキャンペーンを提示し、ユーザーに支持者になってもらうことができます。Veetは、脱毛製品を夏の訪れを喜ぶ気持ちと結びつけ、ブランドのトレードマークである「V」サインを手で表現して、ユーザーに夏コーデに変身してもらうキャンペーンを行いました。
🍫 消費財:
ブランドエフェクトを使うことで、没入感のあるストーリーをユーザー伝えることができます。製品やブランドのロゴ、マスコット等のブランドの個性をどのように変容できるか考えてみましょう。例えば、Dirolは黒色のチューインガムを新発売した「#DirolCheekyStyleキャンペーン」で、ガムの白色と黒色の面をユーザーの温厚な面と生意気な面に対応させて見せるように促すブランドエフェクトを導入しました。
🎭. エンターテイメント:
ブランドエフェクトは、ユーザーを演技やストーリーの一部であるかのように感じさせることで、認知度や宣伝効果を高めることができます。Netflix Germanyは、歌唱コンテスト番組「Sing On!」のプロモーションのために、インタラクティブなカラオケエフェクトを作り、TikTokユーザーに自身の歌唱力を披露してもらいました。
🛍小売:
オープンであり包括的な環境であるTikTokでは、毎日トレンドが作られています。ブランドエフェクトを使えば、楽しく違和感のない方法でトレンドに乗り、自社のブランドやその個性を新しいトレンドが生まれる中心に位置付けることができます。Shoppers Drug Martはこの仕組みを理解し、年に一度の「Beauty Lover」イベントを推進するために、既に人気のトレンドである「メイクアップ・トランスフォメーション」を利用しました。このイベントでは、3つの異なるコーデをバーチャルで試着してもらい、好きなコーデを選び、Shoppers Drug Martで購入できる美容製品やブランドを使って実際にそのコーデをユーザーに再現してもらいました。
ブランドエフェクトを使用することでマーケターは、クリエイティビティ、喜び、自己表現を体現するTikTokコミュニティに近づくことができます。ブランドエフェクトを使用するブランドは、ありのままを表現することでエンゲージメント、リーチ、想起など多くの指標において高い効果を得ることができます。
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